競売を避けるための「任意売却」相談
競売という言葉を聞いたことがある人はいても、
任売という言葉を聞いたことがある人はまだまだ少ないです。
差押までされてしまうと、競売開始まで時間が残りわずかとなってきます。
競売になってしまいますと、最高額を入札した方が落札者となり、
その物件を手に入れることができるのですが、
競売では落札価格がかなり安くなってしまうことが多い為、
債権者は最終手段として競売に踏み切りますが、
債権の回収率が低くなってしまうので、
できれば避けていきたい方法なのです。
その競売一歩手前のタイミングで競売よりも高く売れる可能性のある方法が、
「任意売却=略語で任売」という方法になります。

売却資金で、債権額が100%回収できれば、特に問題は無いのですが、
任売では、債権額を100%回収できる見込みが通常ありません。
どうしても、100%までは回収できなくとも、
競売ですと、手間と時間を掛けて、結果的に50%しか回収できないものが、
任売で成約すると、70%は回収できる可能性がある為、
「債権者の方の了承の下で行う販売方法」ですが、
債権者の方も、競売一歩手前までのタイミングまで来ている以上、
売却成立までの時間を多くは待ってくれません。
短期間のうちに売却を成立させるため、
一般市場価格よりは安く販売活動をおこないます。
本日お越しいただきましたお客様ですが、
既に「差押」まで登記されてしまっておりますので、
競売開始までお時間がありません。

ご本人もそんなに時間がないものだという認識が無かったためか、
少しでも早く動かなければいけないということを
時間を掛けてお伝えいたしました。
任売は販売活動できる時期間が限られておりますので、
限られた時間の中で成約、引渡を行えるよう、
入念な段取りが必要な売買方法です。
そのことも説明しながら、
売却活動を行っていくことにしました。