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多額の広告費用は売主様が支払っている
昔からよく「売却物件募集中!!」のチラシがポストに入っていますよね。
みなさま知っていますか?
このチラシ・・・。
印刷代+配布料で約8~10円/枚のコストが掛かっているのです。
弊社所在地である平塚市エリアでは約86,000世帯ほどの世帯がありますが、平塚市全域を配布しますと、
1回で約680,000円~860,000円のコストが掛かるのです。
何が言いたいかわかりますか?
「売却募集の目的」だけのチラシ配布で上記のような費用が1回で掛かるのです。
これは約1,800万円~2,400万円の物件を仲介で成約した時の1取引分の仲介手数料の金額に相当します。
「売却募集」の不特定多数配布のチラシはそれだけ多くのコストが掛かる為、
売却依頼を受けた業者は
「売主様側から成功報酬である仲介手数料をしっかりといただく」
ことができないと、事業が成り立たないのです。
また、一時期配布していたのにもかかわらず、
コストの関係で配布を中止してしまうと、
「よくチラシ入っていたのに最近は全然みないわねぇ~、
あまり景気が良くないのかしら・・・」なんて
あまり良くないイメージがついてしまうので、当然チラシの配布は辞めるわけにはいきません。
ひたすら配り続け、「売主様からの成功報酬の仲介手数料はしっかりといただく」のです。
ひたすら配り続ければ、もちろん売却活動に熱心なのねと依頼が増えるメリット
もありますが、仲介手数料をしっかりといただかないと成り立たなくなってしまうのです。
だからこそ広告費を回収するために、
「塩漬け法」は未だ無くなることはないのです。
「売却募集広告」のトリック
よく、
「売却依頼件数No.1」「成約件数No.1」などといった広告が
ポストに投函されてますよね。
実は、頻繁に入っているこの広告、よく見てみるとおかしな点に気付くのです。
「売却依頼件数No.1」「成約件数No.1」といったキーワード。
確かに凄いですよね。
1番を取るということはどんなことでも凄いことですから。
でも、本当のところ、
このキーワードを「=売却力」と勘違いしがちですが、実は全く違うのです。
依頼数も成約数もあくまでも
「件数のアピール」
であり、売却募集の広告費用を多額に掛けた会社が、
もちろんこのような「アピール」ができるのですが、
不動産売却につきましては、
実際のところ重要なのは、
件数ではなく 「 成約率 」
が一番大事なポイントとなるのです。
ここで2つの会社について仮に比較検討してみましょう。
- 甲社:年間500件の依頼を受けていて、50件成約している会社
- 乙社:年間50件の依頼を受けていて、20件成約している会社
よく
売却募集の広告を目にしるのは甲社のパターン
ですよね。
しかし成約率を計算してみると、
- 甲社=10%
- 乙社=40%
さて、いかがでしょうか?
ご自分の売却する物件の成約率が、
10%と40%、
どちらのほうが早期売却への近道でしょうか?
つまり、
「売却依頼件数No.1」「成約件数No.1」という広告は、
あくまでも「自社のアピール広告」であり、
「=売却力」のことではないという点をしっかりと見極めなければならないのです。
もっとわかりやすく例を挙げると、
- 「 大人数の塾生が通っているが合格率の低い学習塾 」
- 「 塾生が少人数しかいないが合格率の高い学習塾 」
あなたは、どちらの学習塾に子供を通わせたほうが合格率が上がると思いますか?
学習塾の広告でもよく見かけますが、
合格者「数」をアピールされても、意味がなく、本来知りたいのは「合格率」なのです。
しかし、多くの親御様がまんまと合格者「数」をアピールした広告に魅力を感じてしまい、合格者数の多い学習塾へと子供を通わせてしまうのですが、
学習塾の本来の力は合格「率」から見極めなければいけないことを、見落としてしまっているのです。
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